2016-06-10
Straumann FORUM 2016
5月28日・29日、有楽町国際フォーラムで行われたStraumann FORUM 2016に参加してきました。
インプラントメーカーなのでインプラントに関する講演がメインですが、今年はエムドゲイン発売20周年ということもあり、エムドゲインに関する講演もたくさんありました。
今までエムドゲインといえば、重度に進行した歯周炎の再生療法に適応されてきました。当院でも多くの症例を手掛けてきましたが、適応症をしっかり守れば非常に良好な結果が得られています。近年の研究で、エムドゲインに骨治癒や骨の成熟を促進する効果があることが分かってきています。また、以前から言われていた軟組織(歯肉)の創傷治癒促進や、脂肪細胞の分化抑制(結合組織移植術などに応用)といった利点もあり、以前なら適応外と言われた使用法が可能になってきています。特にインプラント治療のための骨造成(GBR)や、ソケットプリザベーションへの使用は当院でも行っていましたが、今後も積極的に導入していこうと思いました。抜歯窩へエムドゲインのみ作用させて、3か月後にインプラント埋入に十分な骨の再生を認めた症例には驚かされました。
昨年末、Dr.Sculeanの講演で聞いた液状のエムドゲイン(オステオゲイン)、今回も話題になっていました。発売が待たれるところです。
関連記事