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2022-03-28

インプラントもメンテナンスを

インプラント治療を受けてから、メンテナンスを継続されていますか?

インプラント治療は、治療を受けて、元通りに噛めるようになれば終わりということではありません。

痛みや違和感がないと、大丈夫だと過信してしまい、メンテナンスに来なくなってしまわれる方も多い傾向にあります。

インプラント自体は人工物なので、細菌に強いのですが、インプラントを埋め込んでいる部分は私たちの体の一部であり、お口の中は細菌が沢山いる場所であります。

天然歯と同様に歯周病(インプラント周囲炎)にもなる可能性や、ネジが緩んだり、上部構造が欠けたり、インプラント本体に問題が生じる場合もあります。

天然歯とインプラントは大きく異なる点が2点あります。

1点目は、天然歯の場合、歯茎には線維があって、歯と歯茎が密接に絡みつくようになっています。インプラントの場合は線維が存在しないため、細菌が天然歯よりも入りやすくなっています。

2点目は、歯根膜のあるなしです。天然歯の場合、歯根膜は歯の根と顎の骨の間にあり、歯の根と顎の骨を結合する役割をしています。この歯根膜が噛む力を吸収・分散させるわけですが、インプラントは歯根膜がなく、直接顎の骨とインプラントが結合しているため、噛んだ時に大きな力が加わると、吸収してくれる役割がなく、逃げ場のない状態になっています。

インプラントでも歯周病になりますので、炎症が拡大により、歯周ポケットが深くなり、顎の骨が溶けて、最終的にはインプラントが抜けることもあります。

また、歯ぎしりや食いしばりをする方は、無意識のうちに継続的に強い力が歯に加わり、直接顎の骨に伝わります。インプラントは顎の骨に結合しているのですが、強い力のためにこの結合が取れてインプラントが抜ける場合もあります。

これらは、ご自身では気づきづらく、症状が進んでいることもあります。

定期検診で、インプラントのチェックと、クリーニングを受けることで、インプラントを長く使えるようになります。

せっかく高い治療費を払い、治療を受けたからのですから、メインテナンスにも是非お越しください。

インプラント周囲炎

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